国道135号線 隧道・国道135号線旧道 廃隧道巡りツーリング(動画追加)

2024年6月24日

ちょっとだけ旧道を走ったショボい動画を追加したよ。

なんか最近雨ばっかりなんだけど、ほんとに梅雨入りしてないの!?
…と言いたくなるような昨今ですが、日曜日だけスパーンと雨雲を切り取ったように晴れましたので、ちょっくら廃隧道でもシバいて来るか!とツーリングに行ってまいりました。

以前から超絶気になっていた廃隧道が静岡県は伊東市の廃道(旧国道135号線)にあるのですが、自宅からの距離が100キロ程と、まぁ近所とは言えない距離です。
実はメインバイクのFZ6が昨日車検から帰ってきたので、高速に乗ってピュン!という手もあったのですが、今回は乗っちゃ降りちゃの機動力が重要になりますので、NAViちゃまでオラオラ言わすしか無いかなと!
まぁ前回の廃線NAViツーで味をしめちゃったことは否めませんな。

天候に恵まれた日の熱海は、気持ちが良すぎる。天候に恵まれた日の熱海は、気持ちが良すぎる。


片一号洞門、片二号洞門、片三号洞門

さて、いきなり今回のツーリングのクライマックスです!
有難うございました!

NAViに乗ったまま現国道135号線から旧線に入りますが、特に通行止め表示も案内もなんにも無い寂しい感じ。
旧道の立ち位置が今ひとつ分かりませんが、まぁ良いや。このまま進んじゃえ。
落ち葉や泥でグチョグチョの部分はありますが、予想に反して随分とキレイなと言うか新しい感じの道を走り…
…と、あっという間に落石と倒木等で走行不可になりました。

んがー、忍びないがNAViはここに置いて行くしかあるまいだ。

これ以上は進めなかったので、NAViはここに停めて歩いてアプローチ。これ以上は進めなかったので、NAViはここに停めて歩いてアプローチ。

この国道135号線旧線ですが、1974(昭和49)年7月に御石ヶ沢トンネルが竣工となり現在のルートが開通した折に廃道となったそうです。
国道から外されて50年近くが経過しているんですね…

片一号洞門

NAViを置いて歩き出したものの、廃道化が進む旧135号線の荒れように若干怯んでしまったり。
ビビビッてる場合じゃねぇ!
毎度のことながら、歩く可能性が高いんだからトレッキングシューズぐらい持って来とけっちゅーにね。

廃道化が進む国道135号線旧道廃道化が進む国道135号線旧道

崩落によって積もった岩土と生い茂る雑草と木々に遮られて見えなかったのですが、洞門入り口まで実際にはそんなに距離を歩く必要はありませんでした。
んー、見たかったものが徐々に近づいて来る感じは、やっぱり何度やってもテンション上がりますね!
ちなみに洞門内から眺める海はビックリするほど綺麗で、何故か中学生の頃に読んだ天空の城ラピュタの小説を思い出しました。

片一号洞門のポータル上部が見えてきました。片一号洞門のポータル上部が見えてきました。

片一号洞門入り口。片一号洞門入り口。

片一号洞門の内部は尚も堅牢な感じ。片一号洞門の内部は尚も堅牢な感じ。

洞門の中はまるで回廊のよう。洞門の中はまるで回廊のよう。

片一号洞門の中からは、海が綺麗に見えます。片一号洞門の中からは、海が綺麗に見えます。

天井も一部剥がれ落ちているものの、しっかりしている印象。天井も一部剥がれ落ちているものの、しっかりしている印象。

片一号洞門の入り口では、崩落で電信柱が折れちゃって電線ダラーン。片一号洞門の入り口では、崩落で電信柱が折れちゃって電線ダラーン。

片一号洞門を反対から。片一号洞門を反対から。

片二号洞門

さて、一号洞門の興奮も冷めやらぬうちに、早速二号洞門です。
実際には一号洞門を抜けて目と鼻の先にあるのですが、何しろ道がこの荒れよう。

片二号洞門の入り口。片二号洞門の入り口。

んー、毎度のことですが、この道をツーリングブーツで歩くのは辛いな。
この道を行けばどうなるものか…行けばわかるさ!

気合を入れてダァーッ!っと行った所、道の端に石の欄干のようなものがありました。
かつて国道だった頃の名残かしら?

片一・二号洞門の間にあったかつての国道の欄干?片一・二号洞門の間にあったかつての国道の欄干?

で、この片二号洞門ですが、一号洞門に比べると全長がかなり短くなっています。
おそらく造りは一号洞門と同じ様な感じ(ド素人判断)でまだまだ堅牢に見えるのですが、本当にこのまま廃棄されちゃうんでしょうかね。
何か転用できるいいアイデアがあれば良いのかもだけど、難しいかなー。

片二号洞門は比較的短いです。片二号洞門は比較的短いです。

片二号洞門からも海が綺麗に見えます。片二号洞門からも海が綺麗に見えます。

片二号洞門を反対側から。片二号洞門を反対側から。

片三号洞門

一号二号と見てきて、さて順当に行けば次は三号洞門です。
が。
三号洞門の方を見ても、それらしいものは全く見えません。

三号洞門の方を見ても、崩落跡しか見えない。三号洞門の方を見ても、崩落跡しか見えない

盛り上がった崩落跡と生い茂る木と雑草だけ。
本当にギリギリまで行ってみましたが、残念ながら洞門発見に至らず。
少なくとも私じゃ、どんな装備を持ってきてもこれ以上は危なすぎです。
というか、全然無理。

仕方がないので諦めて、道路(らしき部分)の端っこまで行って海を見てみました。
んー、凄いカメラを持ってたら動画で撮りたい!!

仕方ないので海でも見てみる。むちゃくちゃ綺麗。仕方ないので海でも見てみる。むちゃくちゃ綺麗。

でも足元は崩落した土砂が辛うじて錆びたガードレールで止められてるだけの場所。でも足元は崩落した土砂が辛うじて錆びたガードレールで止められてるだけの場所。

さて、来た道を引き返そうとすると、洞門のそばに何やら石碑を発見。
近づいてみると周りと比べて少し小綺麗だったので、今でも時々お世話に来られる方がいらっしゃるのかもしれません。

片二号洞門の側にあった石碑。片二号洞門の側にあった石碑。

何が書いてあるのかよく分からなかったので帰って調べてみたところ、これは昭和38年3月13日に自動車事故によって亡くなった姉妹に対する慰霊碑なのだそうです。
しまったー、ちゃんと御参りしておくんだった。
開通記念碑かなにかだとばかり思って、大した興味も持たずに帰ってしまいました。
でも、後からでも事故の事を知ることが出来たのは、この碑のおかげですね。


旧国道135号線 網代隧道

片一~三号洞門からほど近い場所に、これまた国道135号線旧線上に隧道があるというので行ってみました。
バイパスの完成に伴って2005年に旧国道135号線が国道指定から外れたそうですが、それまではこの狭い隧道で対面通行を強いられていたとのこと。
こわっ!

旧国道135号線 網代隧道。何故か通行止め。旧国道135号線 網代隧道。何故か通行止め。

何故か現在は通行止めになっていて、ガッカリしながら帰ったのですが、帰宅後に調べてみると反対側からは車止めまではコレたみたい。
ぐわー、しまったー。

昭和七年六月竣工。昭和七年六月竣工

1930年の北伊豆地震によって海沿いの道がやられてしまったので、それに代わる道として1932年(昭和7年)に建設されたそうです。

隧道の壁は、近年塗り替えられた跡があります。隧道の壁は、近年塗り替えられた跡があります。

網代隧道のネームプレート。網代隧道のネームプレート。


曽我浦片隧道四号・曽我浦片隧道五号

今回最初に訪れた片一~三号洞門ですが、もちろんツーリングの一番の目的地でした。
が、実は四号五号もあるっていうんですね。
しかもなんと現役で。
つまり、おそらくは片一~三号洞門と同時期に建造され、尚も国道として使用されて続けていると。
通るしかありません。
…というか、帰るには通らないといけませんので、じっくり見させてもらいましょう。

曽我浦片隧道四号

嬉しいことに、隧道前後に狭いながらも停車できそうなスペースが有りました。
NAViなら余裕。NAViでなきゃ無理。かも。
それにしても優雅な造形ですね。
もっとアピールすればいいのに…

曽我浦片隧道四号。現役で活躍中。曽我浦片隧道四号。現役で活躍中。

曽我浦片隧道四号を反対側から。曽我浦片隧道四号を反対側から。

曽我浦片隧道五号

こちらは隧道前後にかなり広いスペースが有り、NAViで無くても余裕がありそうです。
しかし、こちらはさらに優雅と言うか豪勢というか、非常に贅沢な感じに見えます。

こちらも現役で活躍中の曽我浦片隧道五号。こちらも現役で活躍中の曽我浦片隧道五号。ポータルがおしゃれ!!

曽我浦片隧道五号は土木学会の選奨土木遺産に選定されています。曽我浦片隧道五号は土木学会の選奨土木遺産に選定されています。


というわけで隧道巡りを満喫するだけして帰ったのですが、個人的に一つだけわかったことがあります。
どうも私は、小排気量空冷シングルエンジンのバイクが好きみたいです。
むっちゃ気持ちいい…
次は、250CCのシングルモデルに買い換えるしか無いかな!!